Tuルルルル・・・裏話
1998.10/11(Sut)--10/4(Sun)
作・演出:飯島 和敏
観客動員 299名くらい

一心寺PART 2(天王寺)

知ってもあんまり特をしない裏話(爆)
公演記録を兼ねていますので、お暇な方、ヒマステファンな方は
ごゆっくりとお読みになって下さい。


10月3日(土)15:00〜
観客57人/アンケート回収47枚(82%)
さぁ、これから我々が数ヶ月にわたって稽古してきた舞台を始めてお客さんにお見せする訳です。
これで緊張するなって方が無理ってもの。
我々が面白いと信じているものが、果たして本当に面白いのか、そうでないのか、結果がもうすぐ白日の下に晒されるのです!っな〜んてね。ちょっと大袈裟。でもギャグのつもりで作ったシーンが滑ったりしないか、途中でお客が退屈したりしないか等々、色々不安があった訳です。が、この時点では役者全員、まさかこんなに噛みの多い舞台になるとは全く予想が付かなかったのです(^^;

舞台が始まると、いきなり森本佳敬がセリフすっ飛ばし(爆)早くも舞台に赤信号が燈ります(^^; が、なんとかその場をしのいで先に進みます。しかし みんなセリフが早い早い!(爆)
「当社比1.5倍!」とか言いたくなる様な猛烈スピードでセリフを喋り捲ります。そりゃあ、噛むわな、いつものスピードじゃないんだから。
しかし、このスピードは極度の緊張から来るものでは無い事が解るのは夜公演になってから。何か本番の舞台独特の雰囲気というんでしょうか、良い意味での緊張感と、小気味良いテンポが求められてる気がしたんですね、全員。舞台の魔力に負けた役者達・・・・(自爆)

客席には程よい笑いが溢れ、良い雰囲気でお芝居は進みますが、やはり やや硬さが残ったか。
普段トチらない所をトチる役者がいたり、ギャグに妙に気負ったりと、一部の役者さんは非常に悔しい思いをしたようです。

アンケート回収率は82%と非常に高い。「これはイケるかも・・・!」と手応えを掴めた公演でした。





10月3日(土)19:00〜
観客105人/アンケート回収75枚(71%)
PART2が超満員に膨れ上がり、開演は約10分押し。緊急にパイプ椅子席が設置され、袖に潜む役者陣にも異様な盛り上がりが・・・!
オープニングシーンの観客のあまりの反応の良い事に小山建築、舞台裏で嬉し泣きする(本当)
とにかくどっかんどっかんウケまくる客席。調子に乗りまくる役者陣。全員ノリノリ!なんだか良く解らんが、皆、勢いでアドリブかましまくり!しかもウケてるし(^^;) 極めつけは小山 建築の「あっちゃ〜!」と飯島 和敏の「なんだ?オレのセリフだ!」であろう(爆)。前者はチヂレゲ役 寒川雅彦のあまりに大胆なメイクに観客と一緒になって笑ってしまい、セリフが喋れなかったため、後者は本当にセリフを忘れたため、であるが 勢いとは恐ろしいものである。観客の大半はこのアドリブに大喜び!

しかし、全員カミまくりは相変わらず(爆)非常に面白い舞台になったが、舞台経験者が見ると非常に厳しいコメントを残したりするのではないですかね。事実、そう言うアンケートも多々。
昼の公演よりアンケート回収率はやや落ちたが、内容は充実。「面白かった」「××さんが良かった」
連発。苦し紛れに書く「頑張ってるね(^^)/」系統のアンケートが少ない。かなり充実した舞台でした。


10月4日(日)13:00〜
観客62人/アンケート回収36枚(58%)
さぁ、問題の舞台です(核爆)
チケット前売り段階では、この公演も100人入る予定でした・・・・って言うか、この回が一番観客が入る予定だったんです(^^;)
今回の会場「PART2」なら60人入ればそこそこ満員に見えるのですが、役者陣全員の頭の中には前日の超大入りが頭に残っていたんでしょうかね、明らかに前日のような緊張感がありません。
芝居が開けると、前日と同じカミまくりに加え、トチリまくりの舞台になりました(/_;)
開演10分で「これはマズイ」という空気が舞台裏に流れたが、そう感じはじめた時は既に遅し。
トチリは焦りを産み、焦りは不安をさそい、舞台の流れが悪くなって行きます。
袖に引っ込む度に皆 気合を入れ直すのですが、なぜかそれも空回り(汗)
お笑いシーンにあまり出番の無い井上キホー、中島山本まこ、小山建築、「この回にこそ見せ場を・・・!」と頑張る。キメるシーンだけは何とか格好がつく。
が、やはりテンポとアンサンブルが 他の回に比べて1段落ちてしまったのは事実。

それでも、面白いシーンでは笑いが起き、格好イイ場面、グッとくる場面は客席に流れる空気の色は明らかに変わり、お客様の多くは真剣に観劇されていたようです。それなのに我々は・・・・
いけませんね(-_-;)演劇人として恥ずべき事です。
アンケート回収率がガタンと落ちているのを見ただけでもこの公演がその他の回に比べ劣っていたのは明らかですね(^^;)

舞台後、「もう2度とこんな舞台は踏むまい」と団員一同決意。
新たな気持ちで千秋楽に向かう。この時点で まだ観劇にいらしていないお客様 約160名(爆)定員100人のPART2に入りきるのか?
新たな決意と不安を胸に、夜の舞台を待ちます。


10月4日(日)17:00〜
観客75人/アンケート回収61枚(81%)
何人お客さんが入るだろうとドキドキしていた千秋楽、蓋を開ければ75人。ちょっとがっかりですが、贅沢を言っちゃあイケナイ。満員で折角来て頂いたお客様に返って頂くなんて最低だし、普通80人入れば満員になっちゃうんだから。PART2で4回公演して299人入れば文句無しでしょう。実際には受け付け終了してから来場頂いた方も数名いらっしゃるので、恐らく300数名の動員。立派、立派。

舞台の方も役者陣みな気合入れ直しで、非常にハイテンションな舞台が繰り広げられます。
テンポの良さと完成度では4公演中一番だったでしょう。
客席から土曜夜の公演のような派手なリアクションこそ返ってきませんが、時折チラリと客席を覗くと、皆幸せそうに舞台を見ています。うん、良い舞台が出来上がっている(^^)
そして、田宮平助炎のアドリブ(爆) 自らのダンスシーン(注・非常に短い曲です)にアドリブでセリフを入れ、案の定ダンスに曲が足りなくなってしまう。
そして困った平助さんは「ごめんなさーい」と超破壊的なアドリブを入れる(爆笑)
日曜夜以外の公演を見た方は、平助さんの芸風から上のシーンを想像して大笑いして下さい。

そして、ラストシーンが近付くにつれ、御所路、井上キホー、山本中島まこのテンション上がりまくり。
とくに御所路 絶品。最後に独サスを浴びて直人(井上キホー)への想いを切々と語るシーンは最高の演技をしました。が、それ以上引っ張ると曲が終わるぞっ(笑)

そして、カーテンコール、ひときわ大きな拍手が起こり、そして暫らく鳴り止まず。この時 小山建築、実は2度目の嬉し泣き(笑)
アンケートは回収率は良かったものの、書き込みはやや厳しいか。一番のクレームは噛みが多い事。4公演中一番噛みの少ない舞台だったのに(爆)
それだけ 「噛みが多かったが、それさえなければ・・・」 と感じたお客さんが多かったのだろう。

嬉しいのが土曜夜公演を見て、気に入ったのでもう一回見たかった、って見に来たお客さんがいた事。いやぁ、我々もやるのですな(^^)/



終わり

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