私はクーポン券が大好きだ。ポイントカードの類いから図書券などの金券、スタンプカードなど、キャッシュカードを除くおよそ前払い的なものから割り引き的なものまで。
決して得をしているわけではないのだが、気分がよい。
さて、この度『お米ギャラリー』に出向してみた。というのも、おにぎり券を2枚いただいたからである。そんな機会がなければお米ギャラリーにはとんと足を運ぶ事もなかったと思う。
なぜなら…
1,お米は高いから!
2,味の違いが分からないから!
3,お米の味はおかずによる。そして、一人暮らし成人男性に限定していえば(食に明るい仕事に就いていないという事も含め)、私の作るおかずはお米をごはんに変えるのに十分な役割を果たしているから!
これ以上はお米論に発展するので自粛致します。
今回に限った事ではないけれど、初めて訪れた場所で僕は毎度最大効用を得られない。おにぎり券2枚をおにぎり2個に代えてそそくさと出て来てしまった。
しかし、一目に見聞するにお米に関する冊子や多数のお米製品。また軽食も用意されてあるし、おにぎりもイートイン、テイクアウトの両方が可能であるようだ。
軽食コーナーのおかずが揚げ物や炒め物中心のまるでフランチャイズ展開しながら勢力を拡大し続けるファミレスの様である事が残念であった。
お米の店で味の濃いおかずメインの軽食とは何ごとだろうか?それこそ梅干しや海苔の佃煮、なんならば塩で十分じゃないか。
と、そう思うのですが、ここではこれ以上は論じません。さらに詳しく知りたい方は
五十川先生の『お米論』第3章【お米はごはんになりうるか?】「媒体としてのおかず」の節を読んで下さい。
閑話休題
パン屋イートイン形式の喫茶店での読書などが好きな私ですが、お米ギャラリーでは漱石なぞしっくりときそうな作家ではないかと思います。
ただ、難点は、おにぎりを食べながら本の頁をめくるという書籍に対する冒涜的行為を如何に正当化するかという事に尽きるのです。
最後になりましたが、私に2枚のおにぎり券をくれた友人に感謝と、その人生が満ち足りたものでありますよう。
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